当院での治療例④ 小児期における矯正治療(良い噛み合わせへの誘導);オーラルスキャナーを用いて

2022年08月07日

当院では一般治療の他に、小児期からの矯正治療も行なっております。

特に小学校低学年から中学年にかけ、ちょっとした歯列不正であっても、早期の歯列矯正(咬合の誘導)を行い、良い噛み合わせへ導くことが大切と考えます。

(高校生くらいになって歯列不正の治療に取り組もうという考えもありますが、顎の骨が柔らかく、顎関節部による成長が期待できる小学校低学年の時期に矯正を行うことはメリットが多いと考えます。)

 

具体的には

①前歯の反対咬合(下顎が出ている状態)

②臼歯部の異所萌出(歯が出てこない)

③下顎の後退症(相対的な上顎の前突)

④重度の叢生(歯並びがガタガタな状態)

などに関しては、矯正治療を強く推奨します。

(ご自身が気づいておられない時でも、こちらからご提案させて頂くことがあります。)

 

 

実際の症例をご紹介したいと思います。

下記は小学校低学年の児童で、右上の奥歯が生えてきていない状態でした。

右上の第一大臼歯が斜めに生えているために手前の乳歯に当たり、本来の高さまで生えてきていない状態です。

将来的に,正しくない噛み合わせになり、顎の成長をも歪めてしまう可能性があります。

通常であれば、ゴムのような材料を用いて歯型を取るのですが、

嘔吐反射が強いため、通常の型取りができない方でした。
そこで、オーラルスキャナーを用いて歯並びをスキャンすることにしました。

 

 

以下は,矯正用のバンドを第一大臼歯に装着した状態でスキャンした画像です。

 

上記のデータを3dプリンターへ送信し、レジン製の模型を作製します。

そのレジン製模型を、通常通り型取りを行い、石膏で模型を作製したのち、矯正用のバンドを石膏模型に戻します。

矯正専門の技工所

オーソデント  https://www.orthodent.co.jp/

に送り,リンガルアーチ(延長型舌側弧線装置)を作製してもらいます。

リンガルアーチを上の歯にセットした状態です。

 

上記のように、オーラルスキャナーを用いることで、嘔吐反射の強い方に対しても、スムーズに装置を作製することができました。

 

さらに4ヶ月程度経過し、右上の第一大臼歯の傾斜が改善されました。

正しい方向に萌出していることが確認できましたので装置を撤去しました。(今後は別の装置を用いて前歯の歯並びを良い方向へ誘導していく予定です)

 

 

当院では、開業以来、小児期からの早期の咬合誘導、成人矯正に関して矯正専門医と協力して診療をおこなっております。

【矯正専門医】

  広島大学名誉教授・客員教授 丹根一夫先生

初診時から先生と相談させて頂き、診査、診断の後、治療方針を決定し、矯正治療をスタートし、治療中も連携をとりながら治療を行なっていきます。

(実際の治療は主に私篠原が行いますが、必要に応じて先生に直接治療して頂くこともございます)

 

お子様の歯並びでお悩みの事ございましたら、お気軽に当院にお問い合わせ下さい。

インプラント研修会(大阪ジャシド)のお手伝いに行ってまいりました。

2022年08月07日

7月2日,3日は診療所を休診させて頂き、

(社)日本口腔インプラント学会JSOI認定JACID講習会

静岡県浜松市におけるインプラント外科に関する講義と実習

静岡県磐田市における施設長堀内克啓先生によるライブオペセミナー

のお手伝いに行ってまいりました。

夏の恒例行事と言いいますか、毎年実行委員として参加させてもらい,基本的なインプラント外科の考え方、日々進化する歯科医学の知見のインプットや技術の研修を行なっております。

 

7月2日(土)はインプラント外科に関する講義、及び実習(豚の上顎骨を用いて)を行いました。

 

7月3日(日)は、静岡県磐田市の牧野歯科医院内に移動し、実際の手術の見学を行いました。

手術の内容としては以下の3ケースが執り行われました。

 

①下顎オトガイ孔に近接した不良インプラントの撤去

→オトガイ部の神経走行部とその周囲の減張切開→GBR(骨造成)と同時のインプラント埋入
②前歯部における垂直水平GBR(骨造成)と同時のインプラント埋入

→臼歯部サイナスリフト(上顎洞底挙上術)も
③抜歯直後、口蓋側有茎弁形成→サイナスリフト歯槽部GBR同時埋入

 

 

と難症例ばかりでした。

 

講義と実習を通じて講師の先生が仰るのは

どのようなオペも成功は“外科の基本”の集積である

ということです。

また、毎年、講義後の懇親会を通じて全国のドクターとの交流,意見交換を行いますが、自分にとっては本当に有益な時間であり,自身の臨床技術の向上に役立っております。

今後も講義,実習を通じて知識と技術を再確認し、患者の皆様にアップデートした最新の知見,治療法をご提供したいと考えます。

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当院での治療例の紹介 ③歯牙の移植

2022年07月03日

当院では、歯を失った方に対する治療法として、

入れ歯やブリッジ、インプラント

という従来の方法以外に、親不知などのドナーとなる歯がある場合、その歯を他の部位に移植する、

『歯の移植』をまず第一選択として推奨しております。

 

歯の移植』は以前より保険診療として認められており、以下のようなメリット、デメリットがあります。

歯の移植/自家歯牙移植;trans-plantation of tooth =ご自分の歯を抜歯して、他の部分に移し替える手術

(利点として)

歯根膜(歯の周りのクッション)が残っているため、ご自身の歯で噛む感覚が残る。

移植した歯牙の周囲に骨などの正常な組織が誘導される。

→歯根が未完成の場合、歯髄が再生、歯根の伸長が見られることがある。

治療費が安価である=3割負担で7000円程度の負担

 

(欠点として)

麻酔や、外科的な処置が必要。

年齢、ドナーとなる歯の形態により長期予後が低くなる可能性がある。(おおむね30代くらいまでが適応と言われています)

将来的にう蝕、歯根破折、歯周炎になる可能性がある。

糖尿病等の全身疾患をお持ちの方、喫煙者の方には不向きである。

前歯から前歯、小臼歯から小臼歯への移植は、保険が効かない。

 

高血圧や糖尿病などの基礎疾患があったり、高齢の方には向かないというデータもありますが、移植が成功した場合は、歯根膜が残るため、自身の歯で噛む感覚があり、非常に自然な歯並びを作り出せます。

(当院では開業以来、約60名の方に施術し、概ね安定しております。)

 

 

 

以下に実例を示します。

治療例❷  ♯歯牙移植  を用いて歯の保存に努め、臼歯部の咬合支持を確保、その後の欠損の拡大の防止に寄与できたと考えられる一例

初診時(2017年10月)右下の一番後ろの奥歯は周囲の骨が炎症により吸収し、保存は不可能と判断しました。

2017年10月

右上の親知らずは右下と噛んでおらず、抜歯しても噛み合わせに差し支えはなく、かつ真っ直ぐ単純な根の形をしているため、移植に適していると判断しました。

上記のように、CT撮影を行い、移植予定の部位の大きさに対し、

移植する歯牙の大きさが適合するかシミュレーションを行ったのち、移植を行いました。

 

2019年1月(術後1年3ヶ月)

2020年9月(術後2年と11ヶ月)

2022年1月(術後4年と3ヶ月)

 

2022年1月現在、術後4年と3ヶ月程度経過していますが、歯ぐきの炎症や揺れなどは見られず、食事も普通に出来ている、とのことで、治療に対しご満足いただけているようです。

 

歯牙の移植は保険診療内での最良の治療と私は考えます。

移植にご興味ある方はどうぞお気軽にご相談下さい。

 

 

 

当院での治療例の紹介 ②マグネット義歯(磁性アタッチメント)

2022年03月06日

2021年9月より、磁性アタッチメント(マグネット義歯)の保険請求が認可されましたが、

それ以降、電話やメールでの問い合わせを多数頂いております。(関西地区以外からの問い合わせもあり、皆様の入れ歯治療への関心の高さを表していると実感しております)

 

当院の治療に関する基本的な方針としましては、『保険診療で行い得ることは全て行う。』ということです。

マグネット義歯に限らず、以下のものに関しても積極的に治療を行なっています。

 

⚫︎軟性裏装義歯

これはシリコン性の義歯デンチャーですが、義歯を作製してから6ヶ月経過していること、下顎の義歯のみ適応される、などの制限があります。下顎の骨が吸収してしまった方には、食事時の痛みの緩和に寄与する素材と考えます。

⚫︎歯牙の移植

親知らずを上下左右の大臼歯部に移し替えることで、噛み合わせの回復を行います。

当院では歯のない部位に対する治療方法として、入れ歯やブリッジの次の選択肢として『歯牙の移植』を強く推奨しております。自分の歯のですので、噛む感覚が残る、というメリットがあります。

⚫︎歯周組織再生治療剤 (リグロス®︎科研製薬)

これは2016年から保険収載された新しいお薬で、血管を新しく使ったり、骨や軟骨を誘導するシグナルを歯周組織内に起こす作用を持った、FGFー2(線維芽細胞増殖因子)を応用した薬剤です。

当院では3〜4年前より使用しておりますが、その効果は著しいもので、歯槽骨の再生が起こり、歯の揺れが止まり、歯周組織が健全になる、という効果があります。

歯周病で悩んでおられる方にとっては大きな福音となる、と確信しております。(詳細は後日、症例のご紹介、ということでご提示したいと思います)

⚫︎高強度硬質レジンブリッジ

小臼歯(5番目の歯)欠損に限られますが、金属を用いずに、審美的なブリッジが作製可能です。ただし、後方の歯が残っていることが前提条件としてあります。

⚫︎CT撮影、マイクロスコープを用いた根管治療(根管充填、歯根端切除)

基本的に保険診療、自費診療に関わらず全てマイクロスコープを用いて根管治療を行なっています。

ラバーダム、マイクロスコープを用いた根管治療は、現代の歯科医療においてはスタンダートな治療と私は考えております。

 

さて、マグネット義歯ですが、当院では積極的に患者の皆様に治療を提供しております。
その最大の利点は、

従来の止め金を用いず、磁石の引き合う力を利用して、入れ歯を保持できる

入れ歯によってご自身の歯が揺らされない(痛めない)

金属が見えず、見た目が良い

ということです。

 

 

 

 

 

以下は当院で実際に治療を行った患者様のケースです。

 

⚫︎「下の部分入れ歯を作るのに、マグネット義歯で作製してほしい」とのことで来院されました。

○型をとって、模型上でキーパーと言われる金属製の土台を作ります。

○下の両方の奥歯にマグネット義歯のキーパーをセットした状態です。

 

○入れ歯側にマグネットをセットした状態です。止め金が見えないので、患者様は大変満足されたご様子でした。

 

自身の歯に装着したキーパーと入れ歯側の磁性アタッチメントが磁力で引き合うため、外れずに安定しております。(強く引っ張ると簡単に外れますが、食事をしていて外れることはありません。)

 

 

 

以上のように、当院では

磁性アタッチメントを積極的に(日常的に)保険治療の1オプションとしてご提供しておりますので、

治療をご希望の方、質問などある方はどうぞご気軽にお問い合わせください。

自費診療の価格改定、及び新規設備導入のお知らせ

2022年02月07日

当院は開業当初より、保険診療を主体として診療を行ってまいりましたが、お口全体の包括的な治療を行う過程での

矯正治療、セラミックス冠、インプラント治療、インプラント治療前の骨造成術など

は、自費治療費ということで、治療代を頂いておりました。

 

ただ、昨今の社会全体の物価上昇、原材料費の高騰、賃金の上昇などの社会的背景を考えますと、自費診療価格の値上げを行わざるを得ない状況となりました。

2月までは現行の価格、3月からは5〜10%の価格の引き上げを予定しております。

患者の皆様におかれましては、何卒ご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。

 

 

なお、当院では今後デジタル機器を導入し、院内に技工部門を設立、技工物を院内で作製していく予定です(院内技工士を配置予定)。

 

歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手が協力し、チームとして患者様一人一人のご要望に的確に、迅速に応えられるよう努力を続ける所存ですので、よろしくお願いいたします。

 

 

今後、導入する予定の機器、PCソフトとしては、以下のようなものを予定しております。

①3Dプリンター【Form3b】

レジンと呼ばれる樹脂を積み上げて立体的な造形を行うことが出来る先進的な機器です。

人工歯、入れ歯の基礎の部分、インプラント手術時に必要な、サージカルガイドの作製が院内で可能となります。

 

 

②ミリングマシン【Roland社製:DWX -52D】

CADブロックを削り出すことにより、保険適用のCAD冠、ジルコニアクラウンを作ります。

従来であれば技工士さんが手作りで作っていた被せ物を短時間で、正確に作ることができます。

例えば午前中来院して、昼過ぎには被せが入る、そういったOne -Day  treatment(1日で型取りから被せ物の装着まで完了する治療) も可能となります。

 

 

③ポーセレンファーネス 【サンデンタル社:デュオトロン】

セラミックス冠を焼く釜です。ミリングマシンで削り出した半焼結ジルコニアを焼いて仕上げます。

 

 

 

 

④CADCAMソフト【EXOCAD】

オーラルスキャナー又は卓上スキャナーから取り込んだデジタルデータをCADソフト上で編集、被せ物や入れ歯を設計する。

 

 

 

⑤卓上3Dスキャナー【アイデンティカT300】

模型をスキャンして読み込み、3Dデータを編集します。

 

 

⑥矯正分析ソフト【ラオンセフ】

矯正治療前に撮影した横顔のレントゲンを、最新のAIソフトにより骨格を分析し、治療の予想を行います。

 

 

『高付加価値な治療、最先端で安全確実な治療を地域の治療を皆様へ提供する』を信条として、今後とも歯科医療に全力で取り組んでまいります。

新年明けましておめでとうございます。

2022年01月09日

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

旧年中、お世話になりました各方面の業者様には改めて御礼申し上げます。また、当院に通院して頂いている患者様には(長い治療期間にも関わらず)治療方針に対してご理解頂き、感謝しかありません。

 

さて、本年も医院の基本方針である、

歯科医療を通じて地域社会に貢献

の理念の下、さらなる治療技術及び学術の向上、患者様へのサービス向上を図りたいと考えております。

 

昨年は口腔内スキャナーを導入し、歯科技工所と連携してデジタル印象(スキャナーを用いた型取り)システムを院内に構築しました。

今年はさらにそこから進み、院内で被せ物や入れ歯などの技工物を製作するシステム(ミリングマシンを用いたCADクラウンの削り出し、3Dプリンターによる仮歯、入れ歯の造形)を院内に構築する予定です。

デジタルトランスフォーメーションのコンセプトの下、被せ物や入れ歯などの技工物をより早く、正確に患者様に提供できるように努めて参ります。

 

 

話は変わりますが、昨年一年を通じて放映されていた、

大河ドラマ『晴天を衝け』

を私は毎週楽しみに視聴しておりました。

近代日本の商工業の礎を築いた渋沢栄一の考え方、行動力は素晴らしく、自分一人の為ではなく社会全体のために働く姿は、胸を打つものがありました。

その中で、主人公である渋沢栄一や、他の登場人物である徳川慶喜等が話す言葉に幾度となく共感、共鳴いたしました。

作中、徳川慶喜の弟、徳川昭武をリーダーとした使節団をパリへ向けて送り出す際に、以下の「徳川家康の遺訓」が徳川慶喜と渋沢栄一のやり取りを通じて語られます。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

この意味は、おおよそ次のようなものです。

人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。

この言葉がものすごく心に残りました。

今の自分の考え方(経営方針、治療方針)が、少し自分本意になっていないか、周りの環境のせいにしてしまっていないか、今一度見直し、医院の運営、患者様への接し方、治療方針をより丁寧に我慢強く考えていこう、そう思いました。

 

『毎日の診療、行動が本当に患者様のためになっているか』を自問自答し、地域医療に貢献することを誓い、新年のご挨拶に替えさせて頂きます。

 

 

 

 

以下は、元日に四国香川県琴平町の、金比羅神社に初詣をした時の写真です。

象頭山の中腹421メートルにある厳魂神社(奥社)まで片道30分かけて登り、お参りをしてきました。

奥社までの道のりは遠く、ちょっとした登山の様相を呈しておりました。奥社までついた時、なんとも言えない清々しい気持ちになりました。そのあと、お参りをし、下山しました。

本年も皆様にとって良いお年でありますように、心よりお祈り申し上げます。

旭社

 讃岐富士(飯野山)奥社;厳魂神社(標高421メートル)

年末年始の休診に関するお知らせ

2021年12月29日

本年も、患者様をはじめ、各方面の業者様には大変お世話になりました。

この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 

当院は年末年始の休診日を

12月29日水曜日〜1月4日火曜日

とさせて頂きます。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

当院スタッフが、兵庫県保険医協会 歯科助手講習会に参加しました。

2021年11月27日

さる11月14日(日)に兵庫県保険医協会主催の歯科助手講習会が開催され、当院から2名の方に参加して頂きました。

以下は参加した後の感想文です。

 

「初級歯科助手講座に参加して」
今回の講習では、〝歯科基礎知識〟〝接遇研修〟〝歯科外来における院内感染対策の基礎知識〟について学ばせて頂きました。
まず、〝歯科基礎知識〟の講習を受けました。
う蝕の要因や予防法、院内でのう蝕治療の術式や必要器具について教本の写真や図、グラフを使いながら理解することができました。また、具体的に酸性度の高い飲み物や糖分の多い飲み物など患者さんにう蝕について説明する際に必要な知識も得ることができました。
そのほか、レントゲン、麻酔、AEDや投薬についてや歯周疾患についても基本的なことを学ばせて頂きました。
次に〝接遇研修〟の講習を受けました。
講師の先生からお話を聞き、患者さんに思いやりの気持ちを持ち、どのような言葉を望んでおられるのか今以上に考え、患者さんに寄り添えるよう心がけたいと思いました。そして、患者さんへの笑顔を忘れず、安心感を持って頂けるようになりたいと思いました。
最後に〝歯科外来における院内感染対策の基礎知識〟の講習を受けました。
近年新型コロナで感染防止策が重要となっていますが、状況になれることで感染予防が疎かになることがないよう、正しく感染経路を知り、正しい感染対策を身につけなければならないとあらためて感じました。
この講習で得たことを実際に医院の臨床の場でも生かすことができるよう日々努力していきたいです。

 

歯科助手研修の感想文

*研修内容*
歯科基礎知識
患者接遇とコミュニケーション
歯初診施設基準対応
歯科外来における院内感染対策

※研修で感じた事、今後実践すること*
働く上で大切な歯の構造、歯科用語、歯式の書き方、器具の名前などを詳しく教えていただきました。
治療をアシストする側も、このようなことを理解した上で働くことにより、患者さんの不安に寄り添えるということを研修を通して気付くことが出来ました。

新型コロナウイルスが流行し約二年程経ちますが、院内感染対策にも更に力を入れていることも学び、一方で歯科医院ではクラスター件数が一件だけと講師の方が仰っており、歯科医院での日頃の感染対策が功を奏した結果なのだろうと思いました。
引き続き、自分自身も気を引き締め感染対策をしようと思いました。

そして、接遇研修で学んだ”えごえ”という声の出し方を実践し、電話や受付対応などに役立て患者さんに安心していただけるように今後も努めてまいります。

 

当院では新しく就職された方に、必ず保険医協会の講習会に参加して頂いております。

『最低限の歯科治療の知識、感染防止の概念』を身につけてもらうため、また患者さまへの接遇、おもてなしの意識をもってもらうためにも大切な事と考えております。

今後も様々な研修、勉強会を通じ、より良い医療サービスがご提供できるように、医院全体で取り組んでいきたいと考えております。

マグネット式入れ歯(磁性アタッチメント)が保険適用になりました。

2021年10月30日

2021年9月1日から、入れ歯の内面に磁性アタッチメントを装着する(マグネット式入れ歯)ことが、保険診療において使用可能となりました。

 

 

磁性アタッチメント(マグネット式入れ歯)とは、下図のような構造の入れ歯です。

入れ歯の内面に磁性アタッチメントを、

ご自分の歯にアタッチメントを装着し、磁石の吸着力により入れ歯を保持するしくみです。

これにより、上の入れ歯が落ちたり、下の入れ歯が浮き上がるといったことがなくなり、よし安定した入れ歯が可能となります。

また、従来は隣の歯に金属製のバネをかけて入れ歯を維持していましたが、それがなくなり、

 

ご自分の歯に負担がかからない

金属が見えない為、審美的になる

 

と言ったメリットがあります。

当院でも保険診療での治療を開始しましたので、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

 

注意)人間ドック等でMRI検査(磁力の発生により体内の軟組織を観察する検査)を受ける際は、入れ歯を外して受診してください。入れ歯に磁石がついている為、MRI検査時の画像に悪影響を及ぼします。また、万が一装着したままMRI検査を受けられますと、磁力の吸着力の低下を招きます。

当院におけるイントラオーラルスキャナー(IOS)の活用事例

2021年09月13日

当院では6月より、歯科医療のデジタルトランスフォーメーション、非接触(感染リスクの低減)の観点より、韓国MEDIT 社(https://www.medit.com/?lang=ja)のイントラオーラルスキャナー;IOSを導入しました。

 

 

イントラオーラルスキャナーは、光線を利用してあたかもコピー機のように歯形を取る医療機器で、従来のゴムのような材料が不要で早く、快適な診療ができるメリットがあります。

 

今通院しておられる患者様に、実際に使用し始めておりますが、コンパクトでかつ操作性が良いため、

患者の皆様からは一様に、

型取りの気持ち悪さが無く快適だ。

型をとっている気がしない。何をしているかわからないくらいです。

というお声を頂いております。

 

 

現在のところ、当院では下記のようなケースに応用しております。

❶長期間使用する、硬質の仮歯(プロビジョナルレストレーション)

技工所にてCADCAMソフト上でデータを開き、設計する。

仮歯(provisional restration)をセットした。

 

 

 

②ジルコニアセラミックスの設計への応用

下記は、前歯のセラミックスを一度装着した方ですが、「少し長い気がする」とのことでやりかえを希望されました。

今装着しているセラミックスと口唇、鼻との位置関係をスキャナーで取り込みます。このデータ;立体像は、技工士さん側もアプリ上で見ることができます。

歯と軟組織の関係性を参考に、修正したのが下記のセラミックスです。

実際に患者様のお口に装着した時の様子です。自然な仕上がりに患者様も満足されています。

従来の二次元の写真と、口頭で技工士さんに伝えるだけはなく、同じ画面(アプリ)で立体像を見ながら、リモートで技工士さんと議論し、細かなディティールを修正することが可能になりました。

 

 

③インプラントの上部構造(セラミックス)

インプラントの上部構造制作のためには従来はシリコン製の材料を用い、お口の中で5分程度硬化するのを待たねばなりませんでしたが、その必要はなくなりました。

スキャンボディを装着してそれをスキャンすると、インプラントの位置関係がPC上に現れます。

デジタル情報のみでは、ブリッジなどの長い構造のものでは並行性に誤差が生じる為、ベリフィケーションジグ(並行性の検証用のジグ)を、お口の中で固定します。

 

最終的にセラミックスが装着された状態です。自然な仕上がりです。

 

 

 

④矯正装置の作製

下記は、歯形を取らずにスキャンのみ行い、3Dプリンターで作成したレジン樹脂の模型上で仕上げた矯正装置;緩徐拡大装置です。適合性に問題はありません。

 

 

⑤オルソシュミレーション(Ortho-simulation)というアプリケーションを用いての矯正治療のシュミレーション

下記は、抜歯したスペースにインプラントを入れた後に矯正した場合に、上下の歯がちゃんと並ぶか、噛み合うのかをおおまかにシュミレーションしたものです

大まかではありますが治療の成功の可否が分かり、患者様にも治療のゴールを提示できます。

 

 

上記のようなケースに応用しております。

 

 

 

従来の型取りがないために快適性が向上し、治療時間が短くなるというメリットがあるのはもちろんですが、

デジタル技術によるシュミレーションは、矯正治療後のゴールを患者様と共有することが出来ます。

また、お口の虫歯を立体像で患者様に提示(informed)することで、より実感を伴った病態の把握(consent)が可能になろうかと考えられます。

かつ、非接触であることから、感染リスクが低減されると考えられます。

他にも様々な機能があり、スキャンするだけに留まらない、様々な可能性を、このオーラルスキャナーは広げてくれそうです。

 

今後も、デジタル機器および各種アプリケーションにさらに習熟し、皆様のお口の健康、利益につながるよう努力して参ります。