令和元年10月より、消費税率が10%に改定されるに伴い、当院の自費診療価格も税率10%とさせて頂きます。
原材料価格の高騰により、インプラント、矯正、セラミックス治療の一部に関しては、「税抜価格自体」を上げさせて頂くものもあります。
患者の皆様におかれましては、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
西宮市池田町の歯医者、JR西宮駅すぐのしのはら歯科医院/マイクロスコープとラバーダムを用いた丁寧な根管治療、なるべく削らない(ミニマルインターベーション)、虫歯治療、自家歯牙移植、小児歯科(シーラント、フッ素)、小児矯正、あんしん外来(笑気ガス麻酔)、インプラント、インプラント義歯、骨造成(GBR)、ソケットリフト、麻酔鎮静、歯のけが、再植、マウスピース矯正、親知らず抜歯、低被曝CT撮影、歯周病(歯槽膿漏)治療、歯周外科(FOP)、遊離歯肉移植術(FGG)、結合組織移植術(CTG)、歯肉弁根尖側移動術、歯周組織再生治療(リグロス、エムドゲイン)、 ラミネートベニア、ジルコニアセラミックス、接着ブリッジ、金属床義歯、軟性義歯(フィットデンチャー)、高強度硬質レジンブリッジ、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ、歯肉ブリーチ(歯肉の漂白)、PMTC、訪問診療、歯科外来診療環境体制加算 認定施設、前歯部CADCAM冠、難病医療費助成医療機関、デジタルデンティストリー、オーラルスキャナー、磁性アタッチメント(保険適用)、インプラントオーバーデンチヤー、CADCAM用ミリングマシン、歯科用3Dプリンター、ワンデートリートメント(院内技工)
令和元年10月より、消費税率が10%に改定されるに伴い、当院の自費診療価格も税率10%とさせて頂きます。
原材料価格の高騰により、インプラント、矯正、セラミックス治療の一部に関しては、「税抜価格自体」を上げさせて頂くものもあります。
患者の皆様におかれましては、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
おかげさまで当院は8月21日で開業2周年を迎えました。
これもひとえに地域の患者の皆様のご理解、ご協力、そして関係者の皆様のご協力のお陰と感謝しております。
また、患者の皆様や関係各社より、お中元、お歳暮、その他のお届け物を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
3年目を迎えるにあたり、これまでの理念をもとに地域医療に邁進することは当然でありますが、
今一度、
「歯科医院が地域社会において果たすべき役割」
について考えてみようと思います。
私は松下幸之助氏の考え方が非常に好きで、これまでいくつかの著書を読み、自身の行動の指針としてきました。
企業の果たす社会的責任について、松下幸之助氏は自身の著書の中で次のように述べています。
1、企業本来の事業を通じて、社会生活の向上、人々の幸せに貢献していくこと
2、その事業活動から適正な利益を生み出し、それをいろいろな形で国家社会に還元していくこと
3、そうした企業の活動の過程が、社会と調和したものでなくてはならないこと
これを歯科医院に置き換えて考えますと、
⒈歯科治療を通じ、一人一人の患者様の悩み、不快症状をいち早く取り除き、その人の社会生活にプラスになる治療を行うこと
⒉上がった収益により、最新の機材、材料、薬剤、エビデンスに基づいた治療法をいち早く導入し、患者の皆様に提供すること。また、一歯科医院では治療が難しいと考えられる疾患においては、速やかに高次の医療機関、専門医等と連携を取り、問題を解決するよう全力を尽くすこと
⒊日々の医院の活動(歯科治療)が社会から見て正当であること(医学的に正当であること、エビデンスに基づいていること)
ということになると思います。
これらのことを実践出来ているか常に自身に問い、
今日の診療、自分の行いは世のためになったか?
地域社会への貢献に繋がっているか?
そうでなければどうすれば良いのか?
常に考え続けたいと思います。
これらにプラスして、
『熱意』
『誠意』
『思いやり』
をもって患者の皆様に医療サービスを提供していきたいと考えます。
今後とも当院をよろしくお願い申し上げます。
画家;永田登志子先生の作品『夢想』
アトリエ風花
http://www.atelier-fuuka.com/
本年のしのはら歯科医院のお盆休みですが、
8月10日土曜日
8月11日日曜日
8月12日月曜日
の三日間をお休みとさせていただきます。
お盆期間中は通常通り診療しておりますので、症状のある方、ご遠慮なくご連絡下さい。
少し前になりますが、4月7日に大阪市内にて
Dr.Gunner Heden特別講演会
歯周組織再生療法アップデート
と題された、歯周組織再生治療に関する講義を受講して参りました。
この講演会は
大阪市開業 大月基弘先生( イエテボリ大学大学院専門医課程卒業 ヨーロッパ歯周病専門医/インプラント専門医)
が主宰しておられる、『スカンジナビアンデンティストリー』というスタディーグループの活動の一環として開催されました。
午前中に基調講演として、
鹿児島大学歯周病科 白方良典 准教授による
『歯周組織再生療法を再考する』
ーCritical issues in periodontal regenerative therapyー
と題された講演が行われました。
講義内容としては
歯周基本治療(原因除去療法)や外科治療(主に切除療法)などの、従来の歯周治療および、その治癒形態、その後の合併症に関して
これまでに歯周組織再生に用いられてきた、生体材料(メンブレン、骨移植材)や生理活性物質(成長因子、エナメルマトリックスデリバティブ)に関して→再生療法において骨補填材に求められる生物学的な要件とは?(=足場;scaffoldであること、生理活性物質を除放すること)
骨内欠損における歯周組織再生療法のdecision tree(意思決定の流れ)と治療戦略
2016年から保険収載された、世界初のサイトカイン療法=リグロス(主成分;塩基性線維芽細胞増殖因子)に関して
リグロスとエムドゲインの再生治癒像の違いに関して
●リグロスは血管新生の能力が高く、既存の骨、欠損部の骨から再生が起こる。インプラント治療時の骨欠損、裂開に対して有効
●エムドゲインは歯根膜からシャーピー線維を伴った緩徐な組織再生が起こる。根面被覆に有効
等でした。また、
再生療法は外科処置であることから創傷治癒は、
⑴歯肉弁/歯槽骨の有血管性創面とセメント質側の無血管性創面とを結ぶ治癒
⑵口腔内細菌の汚染から隔離できない、つまり創傷の完全閉鎖が認められない
という特異性からその治療結果が必ずしも高いとは言えない
とも話しておられました。
午後からは、
スウェーデン イエテボリ大学の歯周病/根管治療専門医 Dr.Gunner Heden による
歯周組織再生治療の臨床、研究についての講義がありました。
歯周組織の解剖や、歯根膜(歯周靭帯)の発生に関しての話があり、ご自身が長年研究されてきた歯周組織再生治療薬(エムドゲイン)を用いた治療についてプレゼンしておられました。
具体的な内容としては、
①生体免疫反応と歯周病菌の間にある関係に注目した疾病病因論について
→インフェクションコントロールを行い、ディスバイオーシスDysbiosis (菌叢の不均衡)状態を生体の恒常性Homeostasis が保てる状態にすると歯周組織の治癒が起こる
②正しい治療のプランニングと適切なサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)の重要性について
→歯周病患者さんをリコールシステムにおいて十分管理することで歯周病の発症はコントロールできる
③エムドゲインに関する長い臨床経験と長期症例(最長28年)についてのpresentation
→エナメルマトリックスデリバティブが細胞と歯周組織に与える影響
→歯周組織再生療法においても適切なSPT programは良好な長期予後を支えている
などでした。
上記の講義を受講して考えたことは
歯周病治療においては基礎医学的な事柄が非常に大切であり、再生療法を行うには歯科医と患者さんの信頼関係が必要条件である
そして歯周病の治癒(治癒、というよりもコントロールする、進行をslow-downさせる、と言った方が適切かもしれません)という共通のゴールに向かって歯科医と患者さんがともに頑張っていく姿勢が大切
ということです。
講演中に大月先生が仰っておられましたが、
どのような治療方針を考えたとしても、最後は患者様の意思を尊重することが大切。
そのために我々は歯周病治療、歯内療法等あらゆる方法を駆使し、少しでも残せる可能性のある歯はなんとしても残す努力をするべきである
この言葉が何よりも心に残りました。
卓越した先生方の講義、最新の知見、臨床に学び、それを自身の治療にアップデートし、明日からの臨床を頑張っていきたい、そう感じました。
日々診療していますと、
『虫歯やケガ等で前歯が少し欠けてしまった』
『前歯がすきっ歯になっている』
『歯が変色している』
『以前詰めたものが欠けてきている』
といった審美的な悩みを相談されることがあります。
これらの症状を治療する方法として、従来から
前歯の前面だけを削るラミネートベニア
歯の周りを削って覆うオールセラミックス
といったいわゆる審美修復、補綴がよく用いられてきました。
審美的で強度に優れた治療方法でありますが、その一方で
健康な歯を削るために知覚過敏になる
長期的に見て虫歯になりやすい
といったデメリットもありました。
最近の歯科材料の進歩により、これらに変わる治療法として、
コンポジットレジンによる接着修復、
ダイレクトボンディング
が可能になりました。
この治療方法の特徴としては
●歯を削らなくて良い(欠けている場合は一部歯を削る場合があります)
●色の再現性が高く自然である
●繰り返し治療を行うことが出来る
●歯の形を整えることが出来る
●少ない来院回数で治療が終了する
●一回の施術時間は1時間〜2時間程度
といったメリットがあります。
ただし、
歯の欠けている範囲が小さい
前歯の離れている距離が短い(おおむね3ー4m mまで)
といった条件をクリアする必要性があります。
奥歯がない方(噛み合わせが確りとしていない方)
歯周病などで前歯が開き、歯自体が揺れている方
などの方には適さないことがあります。
以上の、諸条件がありますが、非常に応用範囲の広い方法と考えます。
前歯や見た目でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
日本の保険診療の項目の中に、
自家歯牙移植 ; transplantation of tooth
という治療の選択肢があることを、皆さまご存知でしょうか?
日々患者の皆様とお話をしていますと、おおよそ9割以上の方がご存知ないことに気づきます。
ご自身の歯が虫歯や歯周病で無くなってしまった時の治療の選択肢としては
⚫︎保険診療では
①ブリッジ(いわゆるさし歯、かぶせ物、前後の歯を大きく削る)
②部分入れ歯(取り外し式のもの、前後の歯に金具がかかる)
③そのまま経過観察(最後方の歯が失われた場合、食事に支障がなければそのまま経過を見ることもできます)
⚫︎自由診療では
インプラント(他の歯を削らない、負担をかけないという点では最良の治療法。ただしご自分の骨があり、全身疾患などがない場合に限る)
が一般的に考えられるかと思います。
自家歯牙移植は、数年前までは「下顎の親知らずを下顎の第一大臼歯に移植した場合に限る」などの規制があったのですが、
少し前の保険のルール改定から
上顎の親知らず(智歯)を下に植え替える
事も認められる事となりました。
これにより適応症は格段に広がりましたし、患者の皆様にとって非常に有益な治療法となる、と私は考えます。
ただし、自家歯牙移植を行うにあたって、
年齢が概ね39歳以下であること(それ以上の方でも可能ですが成功率は年々下がるという報告があります)
糖尿病、代謝性疾患、免疫機能疾患などの全身疾患がないこと
喫煙者でないこと
「外科的処置を伴うこと」「治療期間が3ヶ月程度はかかること」等、治療方法、治療期間に対してご理解頂けること
などの諸条件がありますが、
周りの歯に負担をかけない
歯根膜という感覚受容器が残る(自分の歯で噛む感覚が残る、機能的である)
自身の組織、細胞を用いる為拒絶反応がない(生物学的優位性)
他の治療法と比較して、廉価である(約10000円程度の自己負担、保険3割で計算した場合)
などのメリットがあります。
また、
早期の脱落(骨の状態が良くなかった場合には炎症を起こしてくっつかないことがあります)
歯根の吸収、アンキローシス(歯根膜がなくなり骨と歯根がくっついてしまう状態)
などの失敗例も報告されていますが、成功した場合のメリットは非常に大きいものと考えます。
当院では、自家歯牙移植を治療の選択肢として推奨しておりますので、ご興味のあられる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
当院では以前より自費診療に関して保証期間を設けておりましたが、
この度、保証会社であるガイドデントと提携しました。
セラミックス治療は5年
インプラント治療は10年
を保証期間とします。
口腔内の大きな変化により再治療が必要になった場合を保証するのはもちろんですが、
転居により転院することになった場合、全国のガイドデント認定歯科医院であれば
継続して保証が可能です。
https://www.guidedent.net/
当院のゴールデンウィーク期間中の診療時間ですが、
4月27日土曜日 9時30分ー13時00分/14時00分ー17時30分
4月28日日曜日 9時30分〜14時00分
4月29日月曜日 休診
4月30日火曜日 9時30分ー13時00分/14時00分ー18時00分
5月1日水曜日 9時30分ー13時00分/14時00分ー18時00分
5月2日木曜日 9時30分ー13時00分/14時00分ー18時00分
5月3日 金曜日〜5月6日 月曜日 休診
以上のようになっております。
連休中にお痛みが出た方、お気軽に当院までご連絡ください。
当院では矯正歯科専門医と協力し、成人および小児の歯列矯正を行なっております。
特に小児期(学童期)から歯列矯正を行うことは、見た目の改善はもちろん、むし歯や歯周病の予防につながり、噛み合わせを健全にすることができます。
それによって発音や咀嚼、消化を助け、心身の健康な発達につながることを、治療を通じ私は実感しております。
『その患者様(その子)の人生に貢献できる』というと大げさですが、その後の生涯にわたり、むし歯や歯周病を予防できることは全身疾患を予防することにも繋がると思います。
具体的には、健全な噛み合わせにより、食物をしっかりと噛むことができ、食物の消化や栄養素の吸収を助け、ひいては糖尿病や高血圧、心筋梗塞等の発症を予防することができると考えられます。(生涯の医療費を節約できるとも言えます)
当院の治療方法としては、以下の従来からの方法:
●マルチブラケット装置(いわゆるワイヤーを歯に貼り付けるタイプ)
●可撤式(取り外し式)床拡大装置(シュワルツの装置)
●顎内 固定装置(急速拡大装置、 リンガルアーチ)
●顎外装置(上顎前方牽引装置、ヘッドギア)
●インプラント アンカー(temporary anchor device=anchor screw)
を用いてきましたが、この度
マウスピース矯正(アソアライナー矯正)という新しいシステムを導入いたしました。
もちろん適応症は限られます。
「反対の噛み合わせを治す」「歯を大幅に動かす」などの矯正治療は従来からのワイヤーを用いた
矯正治療の方が適していると言えますが、
抜歯を伴わない、軽度のガタガタの歯並びの場合
前歯の一本だけが斜めになっている場合
矯正治療の最終段階で、ワイヤーを外して調整する場合
などのケースに適していると考えます。
これらに該当される方で矯正の相談を希望される方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
◯アソアライナーによる矯正治療については、以下のホームページを参照にしてください。
https://www.aso-inter.co.jp/products/dol/aligner.html
さる3月16日、17日は診療所を二日間、休診とさせて頂き、東京都港区の東京ミッドタウンで行われました学術講演会に参加して参りました。
5-D Japan は日本におけるトップランナーの先生方により10年前に発足したスタディーグループであり、
今回は海外から臨床/研究における第一人者の先生方をお招きし、講演およびdiscussionを行うという内容で、まさしく歯科医学の最新の知見を知ることのできる講演でした。
講演の内容は以下の5つのセッションで構成され、日本人の講師の先生、海外からの講師の先生の順に講演を行い最後に症例に関して検討する、という内容でした。
●3月16日土曜日
①Partial extraction therapy and Horizontal GBR for Immediate Implant placement into Extraction socket(船登彰芳先生)
単独歯インプラント治療:前歯領域での長期審美的結果を獲得するための、非侵襲的アプローチ(Dr.Francesco Amato)
②Vital Pulp therapy の意義と重要性 / Importance of pulpal diagnosis for treating endo-perio lesions(福西一浩先生)
病理組織に学ぶ歯髄と根尖周囲組織の治癒(Dr.Domenico Riccuci)
③骨縁上欠損改善の臨床的アプローチ/Clinical approaches for suprabony defects(北島 一先生)
骨縁下欠損および根分岐部病変に対する歯周組織再生療法:歯周病罹患歯の予後を変えるための方策(Dr.Pierpaolo Cortellini)
●3月17日日曜日
④審美エリアにおける三次元的な硬軟組織マネージメント(石川知弘先生)
増大つまり審美ゾーンの組織欠損を伴う抜歯部位において、軟組織、硬組織を長期にわたり維持するための解決策(Dr.Ueli Grunder)
⑤補綴治療計画のキーポイント(南昌宏先生)
THE THIRD CHOICE in case of tooth wear(Dr.Francesca Vailati)
世界最先端の臨床の知見、技術が目白押しで非常に興味深く、高いレベルの内容でしたが、その中でも自身の臨床に応用できる内容もありました。
抜歯した歯牙の破片(歯根膜)を利用して歯槽骨の保存、再生(骨造成)を行う
MTAセメント、水酸化カルシウム製剤を用いての歯髄の保存(歯髄覆とう処置)を行う
生理活性物質であるエムドゲインにより歯周組織を再生する(エナメルマトリックスデリバティブ)
インプラントを固定源としての部分矯正(圧下)を行い、歯周病(歯周ポケット)を改善する
などです。
最新の技術/知識は、高度であるためトレーニングが必要ですし、その応用には慎重な考えを持って臨む姿勢が求められ、かつ確かな技術も必要です。
ただ、そういった最新の考え方に対し常にアンテナを張ることは非常に重要なことと私は考えます。
数年前であれば日常の臨床に応用できなかったことでも、日々、研鑽努力することにより徐々に実施することができる。そしてそれを患者の皆様のお口の健康につなげる、全身の健康に寄与する。
このことは歯科医療に携わる者の責務だと考えます。
「今後とも努力、研鑽しなければならない」と決意を新たにした、有意義な二日間でした。