当院におけるインプラント治療の治療方針 〜インプラント治療を安全、確実に行うために〜

2018年12月10日 月曜日

当院ではインプラント治療を行なっておりますが、以下のことに関して重点を置いております。

 

❶安全性(safety)→全身の健康状態の確認とCTを用いた顎骨の診断(幅、高さ、骨質など)、術前のシュミレーションを十分に行うこと。
❷確実性(reliability)→サージカルステント、ガイディッドサージェリーシステム(アイキャット社)用いて、適切な位置に、安全で確実なインプラントの埋入を行うこと。
❸安定性、永続性(stability,longevity)→インプラントが骨と結合し、上部構造(土台と被せ物)が装着された後も、歯肉や骨などの周囲組織が安定すること。
その為には定期的なメンテナンスを行う。定期的にレントゲン撮影やインプラント周囲の歯周ポケットのチェックを行い、症状があれば速やかに対処する。
         
昨今のメディア(テレビ、インターネット等)の情報の氾濫により、
インプラントはすぐにできて、すぐ噛める」
「審美的に仕上げることができ、永久にもつ」
「壊れてもすぐに治すことことができる」
など、患者側にとって都合の良い情報のみが流れているように思われます。
もちろん条件を満たせば即時修復が可能なケースもありますし、これらの全てが間違いではないと考えますが、当院では
●健康状態のチェック(高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、喫煙習慣の有無など)
●インプラント治療のメリットとデメリット→他の治療法と比べてどうか
●術後のトラブルが起こった場合どうするか
に関して患者の皆様に十分に説明し、治療法を共に考え、同意書を記入してもらった上で治療をスタートするようにしております。
術後のトラブル(昨今問題になってきているインプラント周囲炎など)が起こらないこと、これを最重要課題と当院では考えております。
従って、術前の確実な診査診断、術中の安全な手術、術後のメンテナンスは必須と考えます。
また当院では、インプラント周囲炎を起こしにくいインプラントメーカーを選択しております。    (カイマンデンタル社 BioHorizons implant /Laser-Lok構造/テッシュレベルインプラント、ボーンレベルインプラント)
以上のコンセプトのもと
欠損の拡大を防ぎ、咀嚼能力の回復に貢献できるインプラント治療
お口の健康、ひいては全身の健康に貢献できるインプラント治療
を目指していきたいと考えます。