日々診療していますと、
『虫歯やケガ等で前歯が少し欠けてしまった』
『前歯がすきっ歯になっている』
『歯が変色している』
『以前詰めたものが欠けてきている』
といった審美的な悩みを相談されることがあります。
これらの症状を治療する方法として、従来から
前歯の前面だけを削るラミネートベニア
歯の周りを削って覆うオールセラミックス
といったいわゆる審美修復、補綴がよく用いられてきました。
審美的で強度に優れた治療方法でありますが、その一方で
健康な歯を削るために知覚過敏になる
長期的に見て虫歯になりやすい
といったデメリットもありました。
最近の歯科材料の進歩により、これらに変わる治療法として、
コンポジットレジンによる接着修復、
ダイレクトボンディング
が可能になりました。
この治療方法の特徴としては
●歯を削らなくて良い(欠けている場合は一部歯を削る場合があります)
●色の再現性が高く自然である
●繰り返し治療を行うことが出来る
●歯の形を整えることが出来る
●少ない来院回数で治療が終了する
●一回の施術時間は1時間〜2時間程度
といったメリットがあります。
ただし、
歯の欠けている範囲が小さい
前歯の離れている距離が短い(おおむね3ー4m mまで)
といった条件をクリアする必要性があります。
奥歯がない方(噛み合わせが確りとしていない方)
歯周病などで前歯が開き、歯自体が揺れている方
などの方には適さないことがあります。
以上の、諸条件がありますが、非常に応用範囲の広い方法と考えます。
前歯や見た目でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。