ダイレクトボンディング(保険適用外レジンを用いた前歯の審美修復)に関して

2019年6月29日 土曜日

日々診療していますと、

『虫歯やケガ等で前歯が少し欠けてしまった』

『前歯がすきっ歯になっている』

『歯が変色している』

『以前詰めたものが欠けてきている』

といった審美的な悩みを相談されることがあります。

 

これらの症状を治療する方法として、従来から

前歯の前面だけを削るラミネートベニア

歯の周りを削って覆うオールセラミックス

といったいわゆる審美修復、補綴がよく用いられてきました。

審美的で強度に優れた治療方法でありますが、その一方で

健康な歯を削るために知覚過敏になる

長期的に見て虫歯になりやすい

といったデメリットもありました。

 

最近の歯科材料の進歩により、これらに変わる治療法として、

コンポジットレジンによる接着修復、

ダイレクトボンディング

が可能になりました。

 

この治療方法の特徴としては

●歯を削らなくて良い(欠けている場合は一部歯を削る場合があります)

●色の再現性が高く自然である

●繰り返し治療を行うことが出来る

●歯の形を整えることが出来る

●少ない来院回数で治療が終了する

●一回の施術時間は1時間〜2時間程度

といったメリットがあります。

ただし、

歯の欠けている範囲が小さい

前歯の離れている距離が短い(おおむね3ー4m mまで)

といった条件をクリアする必要性があります。

奥歯がない方(噛み合わせが確りとしていない方)

歯周病などで前歯が開き、歯自体が揺れている方

などの方には適さないことがあります。

 

以上の、諸条件がありますが、非常に応用範囲の広い方法と考えます。

前歯や見た目でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。