日本口腔インプラント学会認定講習会に参加しました。

2018年8月13日 月曜日

さる6月19日は、私が所属している研究会JACID主催の、日本口腔インプラント学会認定講習会に参加して参りました。

JACID(the Japan Association of Clinical Implant Dentistry)はインプラントの臨床技術の向上、知識の取得を目的とした研修施設であり、例年4月から10月の間、大阪市内の会場で、インプラント学に関する講義を、大学教授、研究者、臨床家の先生方より、それぞれの専門的立場から、教育、実習して頂ける研修の場です。

講義内容としては、解剖学、麻酔学(全身管理)、材料学、外科学、歯周外科、補綴学、法律学(インフォームドコンセント)など多岐にわたり、 模型や豚の骨を用いた外科実習、実際の手術の見学を通じての研修、も行います。

 

6月度は、

東北大学大学院歯学研究科 顎顔面・口腔外科学分野 /高橋 哲 教授による

「インプラント治療の骨造成法」

に関する講義及び実習でした。

 

午前中はインプラント治療及び骨造成(骨を増やす方法)に関する講義でした。

治療を行うにあたっては、

 

①診断と治療計画

②リスクファクターの分析

③臨床解剖の理解

④創傷治癒の理解

⑤基本的外科手技の取得

⑥トラブルの予測とその対象

 

上記の6つのポイントが大事、とのことでご自身の経験や、現在大学で研究されている事項まで、幅広い内容の講義がありました。日々の臨床の現場に直結する、有意義な内容でした。

 

午後は、豚の骨を用いて、骨造成の実習でした。

通常であれば骨が痩せてインプラントが難しい部位に対しても、骨造成術(GBR :Guided Bone Regeneration)いうテクニックを行うことによりインプラントを確実に埋入することが可能となる、というアドバンスな内容の実習でした。

 

「学んだことを明日からの臨床に生かし、少しでも患者さんの利益に繋がるように、安心安全に繋がるように」そう決意を新たにした、有意義な一日でした。