緊急事態宣言の解除を受けて、今後の診療体制について

2020年5月23日 土曜日

新型コロナウィルス感染症の影響により、患者の皆様におかれましては公私ともに大変なご負担、支障が出ていることとお察し致します。

また現場で、新型コロナ感染症患者の治療にあたっておられる医師、看護師、メディカルスタッフの方々に対しては敬意を表すると共に、心より感謝の意を述べたいと思います。

(当院の売上の一部をひょうご新型コロナウイルス対策支援基金   https://hyogo-kikin.jp/

に寄付させていただきました。)

さて、兵庫県においては5月21日、緊急事態宣言が解除されました。また、公式の発表によれば、これまでに歯科医院内での治療時に歯科医師から患者様、患者様から歯科医師への感染は報告されていないとのことです。

そこで当院では、1日の来院患者数を制限しながら(同時刻に3名以上の患者様が重ならないようにします)、通常通り診療を行っていくこととします。

ただ、来院される患者様に対し、新型コロナウィルスをはじめとした感染症に罹患するリスクを最大限、減らす必要があります。

 

 

❶まずは、以下の感染防止対策を今後も徹底して行なっております。

治療開始前の洗口の徹底(ヨード系及びアルコール系の2種類の洗口液でうがいをお願いしています)

患者様ごとに器具を滅菌消毒する【標準的予防策(スタンダートプリコーション)をおこなう】

治療に用いた器具類は、精製水を使用してBクラスオートクレーブにて滅菌

フェイスシールドの着用

口腔外バキュームによる飛沫の吸引

手指消毒の徹底

診察券、硬貨の消毒、殺菌(紫外線照射機器を用いて)

患者様と患者様が重ならないよう、余裕を持ったアポイント設定とする

スタッフの毎日の体温測定の結果の報告
スタッフの時差出勤
スタッフに出勤時、ラッシュ時の通勤電車を利用しない

❷新たに、ポセイドンシステムを導入しました。

(→これにより院内の水をより清潔に、感染リスクのない状態することが可能となります)

日本の水道水にはもともと塩素が含まれているのですが、これが給水管の中を通り、歯科医院内に届く頃には不活化し、細菌バイオフィルムが形成されていると言われております。

このポセイドンシステムは、配管中の水の流れをセンサーが完治すると通電し、水中の塩素CL2を分解し、CL-を発生させます。Cl- は 水分子と反応して次亜塩素酸(HClO)次亜塩素酸イオン(ClO−)などの遊離残留塩素に変化し、水道水中の遊離残留塩素濃度を補正します。

これらのイオンが、水道水中の細菌やウイルスを不活化し、治療時に飛散するエアロゾルによる感染のリスクを減少させることができると考えます。

 

▶️詳細は以下のホームページをご参照下さい。

○株式会社セルフメディカル

歯科ユニットウォーターライン除菌装置『ポセイドン』

 

 

❸専門業者による定期清掃の実施
当院では以前より専門の清掃業者による定期的な清掃を行ってきましたが、今回より洗浄剤の中に12%次亜塩素酸ソーダを混和し、床の制清拭をしております。

定期的なプロの清掃により、より清潔な、感染リスクの少ない環境で治療を受けていただけるかと思います。

また、普段の清掃においても、院内でチェックシートを作成し、徹底した清拭、清掃を行って参ります。

(清拭においては、アルコール、次亜塩素酸水、4級アンモニウム塩を使用)

 

参考文献

○『経済産業省 新型コロナウィルスに対する消毒方法の有効性評価を行います』

https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200415002/20200415002.html

 

 

 

 

最後に

緊急事態宣言は解除されましたが、依然として歯科医院をはじめとした医療機関は、一般の施設よりも感染リスクは高いと考えられます。当院では今後も新型コロナ感染症のリスク低減に対し、継続して感染予防を行って参ります。

中国の古典、論語に中に、『義を見てせざるは勇無き也』という言葉があります。

〜人として当然行うべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。〜

という意味です。

 

当院としては、今後も「医学的に正しい、これは感染予防に繋がる、患者様の為になる」と判断したことは、どんどんと実践していき、歯科医療を通じて、地域社会の皆様の健康に貢献していきたいと思います。