臨床解剖実習セミナー「インプラントの外科手術」に参加しました。

2019年2月18日 月曜日

さる1月19日午後と20日は休診させて頂き、岡山市内の岡山大学歯学部キャンパスにおいて、研修会に参加して参りました。

 

厚生労働省 実践的な手術手技向上研修事業

岡山大学人体構成学教室主催 臨床解剖実習セミナー

「第7回インプラントの外科手術」

と題された研修で、解剖実習を通じて実際のインプラント手術に即した外科手技を

大学の先生方にご教授、ご指導頂く、という内容のものでした。

 

 

1月19日午後は

岡山大学インプラント再生補綴学  窪木拓男教授による

口腔インプラント関連外科手術の基本的手技と留意事項」と題した講義が行われた後、

インプラント科講師による

適切なインプラント体埋入のためのデジタルシュミレーション」に関する講義

が行われました。

その後に、実際のCTデータを用いてコンピューターソフト上で手術のシュミレーションを行い、治療計画に関してディスカッションをおこないました。

 

 

1月20日は

解剖学講座教授による、頭頸部の解剖に関する講義の後、

実際のインプラント埋入手術を想定した解剖実習を行いました。

学生時代の解剖学実習は広く人体の構造を知るためのものでしたが、それとは違い、より実際の診療に即したものであり、具体的には

上顎洞に近い部位においてインプラントを埋入する際に必要とされる骨造成術(ソケットリフト、サイナスリフト)

下顎にインプラント埋入する際に知っておくべき解剖学的構造(下顎神経、動静脈の剖出)

指導教官の方々からも、ご自身の手術の経験からレクチャーして頂けるため、非常に勉強になりました。

 

 

そして、講義の冒頭で医学部の教授が述べておられましたが、

献体された方は「医学教育の発展に役立て欲しい」という想いから大学病院にご自身の体を献体をなさっておられます。

医療に携わる我々はこの想いに応える義務がありますし、そこから得られた知識、知見を日々の臨床に生かす義務があります。

『自身の得た知識、技術を日々の診療に生かし、社会貢献する』

これを第一としなければいけない、改めてそう感じた有意義な実習でした。