2024年8月21日で当院は、7周年を迎えました。
前任の先生の医院を継承する形で2017年に池田町にて開業させて頂きましたが、
本年3月には『662-0912 西宮市松原町4−7 GRANZ1階』に移転開業し、
引き続き地域の皆様を診療させて頂いております。
この7年間、多くの患者様や各科の先生、歯科メーカー、ディーラー、各種業者様に支えられ今日まで来ることができました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げたいと思います。
さて当院では『歯科医療を通じて地域社会に貢献する』をモットーとし、これまで診療にあたってきましたが、
開業8年目を迎えるにあたり、以下の新しい診療理念(行動指針)を定めました。
診療理念(行動指針)
常に最新の医療技術、知見を探求し、それを治療に反映させることにより、
地域の皆様のお口の健康に貢献します
具体的な行動目標として、
以下の三項目(3つのH)に重点を置きたいと考えます。
①Head:知識学会/セミナー等に参加し、最新の医学的知見、医療技術の獲得に努めます
通院されている患者さんのお口の状況のみではなく、全身の健康状態も把握し、
全身の健康に寄与する歯科医療をご提供します「材料や器具の名称、手技や手術の内容などの知識は正確か」常に勉強します
②Heart :心
『患者様の10年〜20年後のお口の状態が健康であり続けるためには何が必要か?』
を常に考え診療にあたります患者さんやスタッフに対し、「家族に接するように」思いやりの気持ちを持ちます
歯科医療だけではなく、豊富な話題で患者さんとのコミュニケーションに努めます
③Hand :技
医療技術の研鑽に努めます
また、被せ物(補綴物)の精度を上げ、品質の向上に努めます
スタッフに対して技術指導をし、良好なコミュニケーションを取ります
以上、武道における『心技体』ではありませんが(やや堅い文面となりましたが)、行動指針を定めました。
企業や組織が社会の中で活動させて頂く以上、『社会に何らかの形で貢献すること』が求められると思います。
常に新しい知識、技術を身に付け、それを「思いやりの心」を持って地域の皆様にご提供し、それを社会貢献に繋げよう、そう考えております。
今後とも新しい診療所で、スタッフ一丸となり、より一層頑張っていく所存ですので
何卒よろしくお願い致します。
以下は7月12日〜14日、東京都千代田区一橋会館にて開催された、第22回国際外傷歯学会世界大会 (大会長:泉 英之先生)に参加した時の様子です。
外傷歯科医学/自家歯牙移植の第一人者であられます、
月星光博先生が基調講演をしておられました。
2010年に月星先生の学術セミナー(http://tsukiboshi-dc.com/seminar_info/index.html#04)
に参加して以来、自身の診療の指針とさせて頂いております。
世界中の大学や学術大会から招聘される月星先生は国際的にも著名な先生です。
本年5月に参加した歯牙移植のセミナーでは、歯牙の移植に関して直接ご指導頂きました。
この場を借りて感謝を申し上げます。
歯髄覆罩処置、歯根端切除、意図的再植時において使用する、MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントに関する講義もありました。MTAセメントは骨組織と接した時に骨細胞を誘導する能力を持つ唯一の、生体親和性材料です。
先天的に歯がない方に対する治療法(先天性無歯症治療薬)も確立し、治験の段階に移行したとのことです。
(詳細は大阪市北区 北野病院のホームページをご覧ください。https://toothreg.jp/)
以上のように、開業した2017年頃には、全くなかった分野(表に出なかった研究段階の分野)が現在では歯科臨床に応用され始めています。
これら最新の知見を患者の皆様に紹介、ご提供することも地域の歯科医療を担う開業医の責務と考えております。