2021年9月より、磁性アタッチメントを用いた義歯治療(マグネットデンチャー)が保険診療で行えるようになりましたが、当院では積極的に行なっております。
治療の流れとしては、
①ご自分の歯に,キーパーと呼ばれる構造体をボンドを用いて接着する
②磁石構造体を入れ歯側に装着する
③磁力の吸引力により両者が引き合い、入れ歯が動かないように維持する
となります。
従来の入れ歯治療では下記の図のように ご自分の歯に対してクラスプ、と呼ばれる金具を引っ掛けて、入れ歯の維持をとっていましたが、
①時間の経過とともにクラスプが緩んで外れやすくなる
②入れ歯で食事をする際に、クラスプがかかっている歯に対して横方向の力が働き、負担がかかる
などのデメリットがありました。
これに対してマグネット義歯では、
①従来の止め金を(クラスプ)用いず、磁石の引き合う力を利用して、入れ歯を保持できる
②入れ歯によってご自身の歯が揺らされない(痛めない)
③金属が見えず、見た目が良い
というメリットがあります。
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以下は当院マグネット義歯治療を行った患者様のケースです。
「下の部分入れ歯をマグネット義歯で作製してほしい」とのことで来院されました。
⚫︎型をとって、模型上でキーパーと言われる金属製の土台を作ります。
⚫︎下の両方の奥歯にマグネット義歯のキーパーをセットした状態です。
⚫︎入れ歯側にマグネット義歯をセットした状態です。(止め金が見えないので、患者様は大変満足されたご様子でした。)
ご自分の歯に装着したキーパーと入れ歯側の磁性アタッチメントが磁力で引き合うため、食事中も外れずに安定しております。
以上のように、当院では
磁性アタッチメントを積極的に保険治療の1オプションとして治療しておりますので、ご希望の方、質問などある方はどうぞご気軽にお問い合わせください。